「フリーメイソンについて調べています」というと、陰謀論を語ることを期待されます。

私は10代の頃、学研の「ムー」の読者でしたので「イルミナティ」とか「黄金の夜明け団」、「薔薇十字団」などについて一通りの知識を持ってはいます。
でも、これらの話、一次資料(古文書、オリジナルの書簡や日記、組織の衣装や記章類など)の入手が困難ですよね?

陰謀論は一次資料の入手が不可能ですから、推測の域を出ません。
事実関係の裏付けを取ることも困難です。

(例えば、フリーメイソン会員がフランス革命に関与していたのは事実ですが、組織として革命に関与したことを裏付ける資料は見つかっていないはずです。もちろん世界征服の陰謀を証明する資料も発見されていません。すべては推測と状況証拠でつくられた信用の低い噂話です)

その結果、「信じるも信じないも、あなた次第です」という内容になってしまいます。
 
一次情報に当たれないのに記事を書くって、ライターとしてどうなんでしょう?
 
しかし「郷土史」「ご当地」という視点から見ていくと、「秘密結社」であるフリーメイソンも、一次資料で裏付けながら調べていくことが出来ます。
これが私が「ご当地」という観点に拘ってフリーメイソンを書く理由の一つです。